湯治には決まりがある?
湯治には決まりがある?
湯治には、絶対コレでなきゃならないという決まりごとはありません。決まりごとはありませんが、作法といったものはあります。
目 次
入浴の作法?
湯治で入浴する際は、いきなり浴槽に入りません。 まずは、かけ湯を頭から何度も繰り返し、温泉に体全体を慣らします。これは、一般的な温泉に入る際のマナーという意味ではありません。 湯治をする際の入浴の作法です。 温泉の泉質や温度に身体全体を慣らす為と言われ、かけ湯で毛細血管を徐々に広げる意味があります。 また、入浴時間にも決まりはなく、5分から30分程度と言われています。 これは、泉質や温泉の温度にもよりますが、実際浴槽に30分浸かるのは大変です。 湯治の入浴は、一度にどっぷり使って、効果を期待すると言うものではなく、一定期間温泉への入浴を繰り返すことで効果を得るものなので、 無理に高温の湯に長時間入浴したり、大汗をかくほど無理して体に負担をかけない為です。 その為、一定期間、温泉地に滞在が必要になります。 そして、これも一定期間であって、何ヶ月も滞在を続けたからといって効果が期待できるものではないと言われています。 入浴の回数も、1日に1~3回程度がいいとされています。 これも決まりではなく、湯あたりの症状が出た時や体調が不調の時は、無理せず入浴を控えることが大切になります。 |
湯治は1巡り7日間?
1回の湯治の1巡りを7日間と数えて最小単位とし、3巡して21日間の湯治を基本とする考えです。 最小単位の7日間を基本として考え、 1日目 入浴は1回 2日目 入浴は2回 3日目 入浴は3回 4日目 入浴は0ないし4回 5日目 入浴は3回 6日目 入浴は2回 7日目 入浴は1回 この基本単位の7日間を1サイクルとして、3巡して21日間繰り返し行うとされるのが1巡り7日間です。 この考えから、本当に効き目を期待できるのは、最低でも2巡する2週間は必要と云われています。 これも湯治の決まりではなく、温泉地に到着日の1日目は1回として、その後回数を増やし、2巡目からは自由とされる説や他にも、3日を基本とする考えなどもあります。 滞在日数も、温泉の泉質や温度、体調などを考えて、臨機応変に対応しましょう。 |
[ マープロ企画 山下 ]